海外の高配当株で気になる銘柄の一つにVALE/ヴァーレもあります。
VALE/ヴァーレはブラジルに拠点を置いている会社で、ADRという形でニューヨーク証券取引所に上場しているので、米国株を買うようにブラジルのVALE/ヴァーレに投資することが出来るようになっています。
やっぱり資源関係の会社って高配当の所が多いですよね。日本だとそういった感じはしないかもしれませんが、海外の株だと高配当な感じがかってにしています。
高配当株って株価が下落したとしても、配当金でカバーできる部分があるので良いですよね。株価がこれから上がっていく株なんてプロでもなかなか分からないはずなので、素人は高配当株を狙うのが1番いいんじゃないのかなという気がします。
という事から、VALE/ヴァーレは気になっていて購入しようかどうしようか迷っている感じですね。
ただ、海外の高配当株って詳しく分からない部分もあるので、資産を全力で投資するわけではなくポートフォリオの一つとして検討したいところですね。
そこで、VALE/ヴァーレを素人ながらにいろいろ調べてまとめておきたいと思います。あくまで素人ですので、間違っていることもあると思いますがご了承ください。
ヴァーレ(Vale S.A.)は、ブラジルに本拠を置く世界有数の総合鉱業会社で、特に鉄鉱石やニッケルの生産で世界的に知られています。以下に投資家目線で見たヴァーレの特徴や強み、リスクについて詳しく説明します。
【鉄鉱石】ヴァーレは世界最大級の鉄鉱石生産者であり、鉄鉱石部門は同社の収益の柱です。主にアジア市場(特に中国)への供給が多く、世界中の鉄鋼メーカーにとって重要な供給元となっています。
【ニッケル】ヴァーレはニッケルの生産でも世界有数の地位を占めており、この金属はステンレス鋼や電気自動車のバッテリー製造に不可欠です。電動化の進展に伴い、ニッケルの需要は増加が見込まれています。
【その他の鉱物】ヴァーレは銅、コバルト、マンガン、石炭なども採掘しており、ポートフォリオの多様化を図っています。
【ブラジルにおける優位性】ヴァーレはブラジルに多くの鉱山を保有し、この地域における豊富な資源にアクセスしています。ブラジル国内での運営コストは比較的低いため、競争力のある価格で市場に供給できます。
【グローバル展開】ブラジル以外にもカナダ、インドネシア、モザンビークなど世界各地で採掘事業を展開しており、リスク分散と市場アクセスの強化を図っています。
【安定した収益性】鉄鉱石価格の変動に影響を受けるものの、ヴァーレは効率的な運営とコスト管理により、安定した利益を確保しています。特に鉄鉱石価格が高騰する局面では高い収益性を示します。
【株主還元】ヴァーレは配当金支払いにも積極的であり、高配当利回りを提供していることが特徴です。また、自社株買いプログラムを通じて株主価値の向上にも取り組んでいます。
【環境リスク】鉱業は環境負荷が高い業種であり、ヴァーレも例外ではありません。2019年にブラジルで発生したダム決壊事故(ブルマジーニョダムの崩壊)は大きな環境災害となり、同社にとって深刻な経済的・ reputationalな影響を及ぼしました。これ以降、環境保護や持続可能性への取り組みを強化していますが、環境リスクは依然として大きな懸念材料です。
【社会的影響】ヴァーレの活動は、地元コミュニティや労働者に大きな影響を与えます。地域社会との関係維持や安全管理が求められており、これらが適切に行われない場合、企業価値にネガティブな影響を及ぼす可能性があります。
【ガバナンス】近年、ヴァーレはガバナンスの強化にも取り組んでおり、リスク管理や透明性の向上を図っています。ESGの評価がますます重要視される中、ガバナンスの強化は投資家にとって重要なポイントです。
【商品価格の変動】ヴァーレの収益は鉄鉱石やニッケルなどのコモディティ価格に大きく依存しており、価格の変動は業績に直接影響を与えます。特に、中国経済の動向や鉄鋼需要の変化が大きな影響を及ぼします。
【競争環境】ヴァーレは世界的な鉱業大手と競争していますが、ブラジルでの生産コストの低さと質の高い鉱石の供給能力が競争優位性をもたらしています。しかし、鉄鉱石市場は寡占状態にあり、他の大手企業(例えばBHPやリオ・ティント)との競争は激化しています。
【電動化とグリーンエネルギーの推進】電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの普及に伴い、ニッケルやコバルトの需要が増加しています。ヴァーレはこの成長分野での収益拡大が期待されます。
【新規プロジェクトと技術革新】ヴァーレは、新たな鉱山プロジェクトや効率化のための技術革新にも投資を行っており、これらが中長期的な成長に寄与する可能性があります。
ヴァーレは、鉄鉱石とニッケルの世界的リーダーとして、特に鉄鋼産業や電動化の進展に依存する市場で重要な役割を果たしています。しかし、環境リスクや商品価格の変動といったリスク要因も大きいため、これらのリスクを理解しつつ、長期的な成長可能性を見極めることが重要です。投資家にとっては、資源価格の動向やESGリスクの管理状況を注視しながら、配当利回りや成長機会に注目することが推奨されます。
VALE/ヴァーレは配当利回りが高いという事が魅力ですが、配当利回りは次のようになっています。
12.50%
です。株価が11.28ドルの時での配当利回りで、株価やその年の配当金により違って吐きますが、10%を超える配当利回りの年が多そうですね。
で、年3回の配当支払いとなることが多そうです。
配当性向に関しては50%近い数字となっていますが、無理をして支払っているという感じではないですね。なので、これからも支払っていくのは問題ないのかなと勝手に思っています。
VALE/ヴァーレの配当権利落ち日と配当支払い日は以下のようになっています。2023年の情報ですね。
配当権利落ち日 | 配当支払い日 |
---|---|
3月中旬 | 3月下旬 |
8月中旬 | 9月中旬 |
11月中旬 | 12月上旬 |
その年によって全然違ったりするので、権利落ち日などは定期的にチェックしておいたほうがいいでしょう。
VALE/ヴァーレはブラジルのADR銘柄ですネ。ブラジルのADR銘柄は課税されませんので、米国での税金は無税となります。
日本では課税されるようになりますので配当金に対して20.315%の税金を支払わないといけなくなっています。
ただ、新NISAならば税金がかかりませんので、新NISA口座で保有すれば税金を支払うことなくVALE/ヴァーレの高い配当金を受け取ることが出来るのです。10%を超える配当金を無税で受け取ることができますからね。
連続増配のような企業ではありませんので、配当金に安定感はないと思って購入しておいたほうが良いとは思います。
VALE/ヴァーレは米国株を購入できる証券会社ならば、米国株を買うように普通に購入できます。
米国株を購入できる証券会社でも、一部の米国株のみの取り扱いとなっている所もありますので、そういったところはVALE/ヴァーレが購入できなかったりするので注意してください。
楽天証券のような人気のお手証券会社ならば問題なく購入することができます。新NISA口座を持っていないという方ならば、新NISA口座も同時に開設してもいいかもしれませんね。