米国の高配当株を探していてEC/エコペトロールの存在を知ったという人も沢山いるはずです。EC/エコペトロールの配当って20%を超えるような金額が証券会社の企業情報で書かれていたりしますから。
高配当株投資をする人にとって、配当金が高いというのは良い事ではあるのですが、あまり高い数字を見ると「大丈夫なの?」という感じで不安にもなってしまいますよね。無理して配当金を出していて父さんっていう事になってしまうと、投資したお金が0円になってしまう訳ですから。
実際僕も高配当投資をしていて、今からの日本株投資では魅力的な高配当の株がないような気がするので、米国株を狙っているのですが、EC/エコペトロールはあまりに高い配当利回りなので怪しく思ってしまいます。
そこで、EC/エコペトロールの事をちょっとまとめておきたいとおもます。あくまで素人ですので、間違っている所もあるかと思いますがご了承ください。
コペトロール(Ecopetrol)**は、コロンビアを代表する国営石油会社であり、ラテンアメリカ全体でも有数の石油・ガス企業です。エコペトロールの事業は上流(探鉱・開発・生産)、中流(輸送・パイプライン)、および下流(精製・販売)にわたる幅広いエネルギー関連活動をカバーしており、投資家にとって注目すべきいくつかの特徴があります。
【上流部門】
エコペトロールは、コロンビア国内外で石油・天然ガスの探鉱と生産を行っています。主要な生産拠点はコロンビア国内に集中しており、同国の主要なエネルギー供給源となっています。また、エクアドル、メキシコ、ブラジル、米国などの国際市場にも進出しています。
【中流部門】
パイプラインや輸送インフラの管理はエコペトロールの重要な事業の一つであり、国内でのエネルギー輸送を支える大規模なインフラを持っています。これにより、国内市場だけでなく、国際市場へのエネルギー供給を効率的に行うことができます。
【下流部門】
エコペトロールは、精製・販売部門も強化しており、国内での燃料供給や石油製品の販売を行っています。また、化学品や石油化学製品の生産も行っており、付加価値の高い製品群を取り扱っています。
【収益性】
エコペトロールは、石油価格に強く依存しており、原油価格が高騰している時期には非常に収益性が高くなります。2021年以降、世界的な原油価格の上昇に伴い、エコペトロールの業績も回復しています。
【配当】国営企業であるエコペトロールは、安定した配当を提供しており、特にコロンビア政府にとって重要な収入源です。配当利回りが比較的高いことから、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な銘柄となっています。
【負債と資本構成】
エコペトロールは、多額の資本支出を必要とする事業を展開しているため、一定の負債を抱えています。ただし、国営企業であることから、資金調達や信用リスクに対する政府の支援が期待できるため、安定した経営基盤を持っています。
【環境意識の高まり】
世界的な脱炭素化の潮流により、エコペトロールも環境負荷を減らす取り組みを進めています。再生可能エネルギーやエネルギー効率の向上、排出削減技術の導入などが進められています。
【社会的責任】
国営企業として、エコペトロールはコロンビア国内の雇用創出や社会的プロジェクトにも積極的に関与しています。これにより、国内外の投資家からも支持を受けていますが、社会的リスクや政府の政策変更による影響も考慮する必要があります。
【ガバナンス】
ガバナンスの面では、政府の関与が強いため、一定の政治リスクが伴います。特に、政府のエネルギー政策や規制の変更が業績に影響を与える可能性があり、政治的な動向を注視する必要があります。
【石油価格のボラティリティ】
エコペトロールの業績は、国際的な原油価格に大きく依存しています。石油価格が下落すると収益性が低下するため、投資リスクも増大します。
【政治リスク】
コロンビア政府が主要株主であるため、政府の政策や規制の変更が企業運営に直接的な影響を与える可能性があります。特に、環境規制の強化や税制の変更などがリスク要因となり得ます。
【環境リスク】石油・ガス業界全体に対する環境規制の強化や、再生可能エネルギーへのシフトによる需要の減少が将来的な課題となります。エコペトロールがこれにどのように対応するかが、長期的な成長に影響を与えるでしょう。
【高配当】
安定した配当を提供しているため、インカムゲインを狙う投資家にとっては魅力的な銘柄です。
【成長の可能性】
中南米市場の拡大や再生可能エネルギー分野への参入など、将来的な成長のポテンシャルがあります。
【エネルギー市場の主要プレイヤー】
エコペトロールはコロンビアだけでなく、ラテンアメリカ全体で重要な役割を果たすエネルギー企業であり、地域のエネルギー市場における影響力が大きいです。
エコペトロールは、コロンビアの経済やエネルギー市場において重要な役割を果たしている国営石油会社であり、高い収益性と配当利回りを提供する一方で、石油価格や政治リスクに影響されやすい企業です。投資家にとっては、安定した配当を期待できる反面、エネルギー市場の変動や政府の政策に注目しながら投資判断を行う必要があります。
EC/エコペトロールは高配当という事が魅力的な銘柄ですが、毎年安定して配当を出しているわけではないという事に注意しなければいけません。
2022年の通期は配当利回りが、
約26%
程ありましたが、その他は10%を切っていることもありますし、2016年は無配となってしまっています。
なので決して配当が安定しているわけではないという事を覚えておいたほうが良いです。26%もの配当金を毎年出すわけではないんですよね。
ただ、国営企業ですので政府としても配当金を多く出したいという思いはあるんでしょうけどね。
今年の配当利回りは15%前後になりそうではありますが、それもまだハッキリしたものではありません。
毎年安定した配当金を望むという事ならば、EC/エコペトロールは避けておいたほうがいいかもしれませんね。
トラネコさんのXで配当金の推移なども掲載してくれています。
最近話題になってる
コロンビア国営石油会社の
過去の業績と配当金をお知らせします🔔
エコペトロール【EC】
現在株価12.55ドル
配当利回り22.31%💰✨
EPS(配当金)利回りの推移です🥲
23年2.45ドル(2.80ドル)22.31%
22年3.60ドル(2.26ドル)18.00%
21年2.03ドル(0.09ドル) 0.71%… pic.twitter.com/4Pk2gtzKn1— トラネコ@配当金で生活することが目標です! (@FIRE60028219) January 7, 2024
EC/エコペトロールの配当金ですが、最新の2024年6月25日権利落ちの配当金は次のようになっています。
1株につき0.712713USD
1株につき0.087166USD
何で2つほどあるのかよく分かりませんが、このメールがEC/エコペトロールを保有している楽天証券から送られてきました。合計で0.799879ドルってことになって、1ドル159円で計算すると約127円ってことになりますね。
EC/エコペトロールの株価が12.0000ドルなので、今回1回の配当金での配当利回りは6.6%といったところになるでしょう。
EC/エコペトロールの権利落ち日と配当支払い日ですが、その年によって違ってくるようです。なので、その年の状況を確認しておかないといけませんね。
2024年の配当金の権利落ち日と配当支払い日は以下のようになります。今年は2回っぽいですね。
権利落ち日 | 配当支払い日 |
---|---|
4月4日 | 4月10日 |
6月26日 | 7月上旬 |
権利落ち日から配当支払い日までのペースがメチャクチャ早いですね。あっという間に振り込まれる感じです。
とりあえず配当金目的の方は、毎回いつなのかというのをちゃんと確認しておいたほうがよさそうです。
EC/エコペトロールはADRという形でニューヨーク証券取引所に上場していて、米国でかかる10%の税金もかからないようになっているようです。
なので、日本の新NISA口座で保有することによって、配当金にかかる税金を全く支払うことなく配当を受け取ることが出来るのです。
多い時だと20%を超える配当利回りだったので、これをそのまま税金を支払うことなくもらえるというのはかなり大きなメリットになりますね。
ただ、配当が安定しないという事を考えると、新NISAの枠を使うのはもったいない感じがしないでもないですね。他のBTIやアルトリアグループのような安定して配当を出しているものを新NISAで購入したほうがいいかもしれませんね。
EC/エコペトロールの配当金を見ると欲しいという方もいるでしょう。多少リスクはあっても配当金が欲しいという人は多いでしょうから。
そういった方は、EC/エコペトロールを購入すると良いですが、買い方は米国株に対応している証券会社ならば基本的に購入できます。一部の米国株しか取り扱っていない証券会社もありますけどね。
人気のある楽天証券は、普通に米国株を購入するようにEC/エコペトロールも購入できますよ。
新NISA口座で購入したいという場合は、NISA口座の開設もしないといけませんね。で、新NISA口座で購入すればいいだけになります。