QYLD/グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFの買い方

QYLD/グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFの買い方

QYLD/グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFの買い方や配当利回りなどについて紹介します。
まるお
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QYLD/グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFの買い方とは?

QYLD(Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF)は、NASDAQ 100インデックスに対するカバードコール戦略を採用したETF(上場投資信託)です。以下に、QYLDの特徴や仕組みについて詳しく説明します。

 

1. カバードコール戦略とは

カバードコール戦略は、投資家が保有する株式(もしくは株価指数に連動するポジション)に対して、コールオプション(買いオプション)を売ることで、プレミアム(オプション料)を受け取り、その収益を得る戦略です。この戦略は以下のような目的で使用されます。

 

【追加収益の獲得】
コールオプションを売ることで、オプションのプレミアム(収入)を得ることができます。これは、配当とは別に追加のキャッシュフローを生み出します。

 

【リスクヘッジ】
保有する株式が大きく値下がりするリスクを軽減できますが、その一方で、株式が大幅に値上がりした場合、その利益は制限されることがあります。

 

QYLDは、このカバードコール戦略をNASDAQ 100インデックスに適用しています。NASDAQ 100インデックスは、NASDAQ市場に上場する100社の大型テクノロジー株を中心とした企業で構成されており、QYLDはこれに連動するポジションを持ちながら、定期的にコールオプションを売ることでプレミアムを収益として得ています。

 

2. 運用の仕組み

QYLDは、NASDAQ 100インデックスの全株式を保有し、これに対してカバードコール戦略を適用します。具体的には、毎月、NASDAQ 100インデックスの翌月の「アット・ザ・マネー(ATM)」のコールオプションを売却します。アット・ザ・マネーとは、現在の市場価格と同じ行使価格のオプションのことを指します。

 

【コールオプションの売却】
QYLDは、NASDAQ 100インデックスのコールオプションを売却して、プレミアムを獲得します。これにより、インカムゲイン(配当やプレミアムによる収益)が生まれます。

 

【キャップされた上昇】
カバードコール戦略では、インデックスが大きく上昇した場合、その利益はオプションの行使価格までに制限されます。つまり、急激な株価上昇時には利益が限定される反面、一定の安定した収益を期待することができます。

 

3. 分配金とパフォーマンス

QYLDは、カバードコール戦略によって得られるプレミアムを定期的に分配金として投資家に還元します。これにより、比較的高い分配利回りが特徴です。

 

【高い分配利回り】
QYLDの分配金利回りは通常の株式ETFよりも高く、投資家に定期的な収益を提供します。ただし、分配金の大部分はプレミアム収入から支払われるため、元本の値上がりを期待する部分は限定的です。

 

【パフォーマンスの安定性】
カバードコール戦略は、相場の大きな変動を抑える効果があるため、QYLDは相対的に安定したパフォーマンスを示しますが、株式市場が急上昇する局面では、他の株式ETFよりもリターンが低くなる可能性があります。

 

4. 投資家に向いているタイプ

QYLDは、以下のような投資家に適しています。

 

【インカム重視の投資家】
分配金を安定的に得たい投資家に適しています。高い分配金利回りを提供するため、定期的な収益を重視する投資家に向いています。

 

【リスクを抑えたい投資家】
株式市場のボラティリティ(価格変動)を抑えつつ、安定した収益を得たい投資家に適しています。ただし、リターンが制限されるため、株価の大幅な上昇を期待する投資家には不向きです。

 

5. リスクと注意点

QYLDにはいくつかのリスクと注意点があります。

 

【上昇相場でのパフォーマンス制限】
カバードコール戦略により、株式市場が急上昇した場合、その利益が制限されます。したがって、長期的なキャピタルゲイン(株価の上昇による利益)を狙う投資には不向きです。

 

【相場の下落時のリスク】
相場が下落すると、保有するインデックスの価値が下がるため、カバードコールによるプレミアム収入を差し引いても損失が発生する可能性があります。

 

結論

QYLDは、NASDAQ 100インデックスに対するカバードコール戦略を採用し、高い分配金利回りを提供するETFです。インカムを重視し、株式市場のボラティリティを抑えたい投資家に適していますが、株価の大幅な上昇を狙う投資には向いていません。リスクとリターンのバランスを考慮して、投資戦略に適したETFとして活用することが重要です。

 

QYLDはたこ足配当ではないのか?

QYLD(Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF)について、「たこ足配当」の懸念があるかどうかは、配当の仕組みやファンドの運用戦略を理解する上で重要なポイントです。

たこ足配当とは?

「たこ足配当」とは、企業やファンドが本来の利益や運用成果からの配当ではなく、元本(元々の資産)を取り崩して配当を支払うことを指します。このような配当は、一見高い分配金を提供するように見えても、資産そのものが減少してしまうため、長期的には投資価値が損なわれるリスクがあります。

QYLDの分配金について

QYLDの分配金は主に以下の要素から支払われます。

 

【コールオプションのプレミアム】
QYLDはカバードコール戦略を実施し、NASDAQ 100インデックスに対するコールオプションを売却してプレミアム(オプション料)を得ます。このプレミアム収入が分配金の主要な原資です。

 

【キャピタルゲイン】
基本的には、コールオプションの行使価格を超えて株価が上昇する場合、その上昇分の利益が制限されるため、大きなキャピタルゲインは見込めません。しかし、相場が緩やかに上昇した場合などには、多少のキャピタルゲインが発生することがあります。

 

元本の取り崩し(Return of Capital): ファンドの分配金が、純粋な利益やプレミアム収入だけでなく、元本の取り崩しによって支払われる場合があります。これが「たこ足配当」の懸念に繋がります。

 

たこ足配当の懸念

QYLDでは、オプションプレミアムだけでなく、元本の一部が分配金に充てられる場合があります。これは、ファンドが得るオプションプレミアムが分配金の額を賄いきれない場合や、相場の下落時に発生しやすいです。そのため、QYLDの分配金の一部が「Return of Capital(資本の払い戻し)」として報告されることがあり、この部分が多くなると、長期的には資産の減少を招くリスクがあります。

 

投資家への影響

たこ足配当が続くと、ETFの元本が減少するため、長期的には投資価値が目減りするリスクがあります。QYLDは高い分配金利回りを提供しますが、これは必ずしも持続可能な収益からのみ支払われているわけではないことに注意が必要です。特に、投資を長期的に考える場合、このリスクを理解し、自分の投資戦略に適しているかどうかを慎重に検討することが重要です。

 

QYLDの配当利回り

QYLD(Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF)の配当利回りは、通常かなり高い水準であり、過去のデータに基づくと年率8%〜12%程度の範囲で推移しています。ただし、この利回りは市場の状況やオプションプレミアムの収益に依存するため、変動する可能性があります。
QYLDの場合、分配金は月次で支払われ、その額はファンドの運用成果やオプションプレミアムの収益に基づいて決定されます。過去の配当実績に基づいて、年間の配当額を合計し、それを現在の株価で割ることで配当利回りが算出されます。

 

注意点

QYLDの高い配当利回りは魅力的ですが、前述のとおり、「たこ足配当」の可能性があるため、分配金の一部が元本の取り崩しによるものである場合があります。このため、配当利回りの高さだけでなく、分配金の構成要素にも注意する必要があります。

 

また、配当利回りは市場価格の変動や分配金の変動に影響を受けるため、常に一定ではありません。特に市場のボラティリティが高まると、オプションプレミアムの収益が増える可能性がある一方で、元本の減少リスクも考慮しなければなりません。

 

現在の配当利回りの確認方法

最新の配当利回りは、証券会社のウェブサイトや金融情報サイトで確認することができます。QYLDの月次分配金情報や利回りは定期的に更新されるため、投資を検討する際には最新の情報をチェックすることをお勧めします。

 

配当利回りが8%〜12%といった高い水準であっても、その背景にあるリスクを理解し、投資判断を行うことが重要です。

 

QYLDの買い方

QYLD/グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFを購入するには証券会社に口座開設をしなければいけません。証券会社を通して購入しますからね。

 

この際、米国株を扱っている証券会社を選ぶ必要があります。すでに口座開設している証券会社が、米国株を取り扱っていれば、その証券会社で購入すればいいです。

 

まだ証券会社に口座開設していないという方は、今持っている口座は米国株を扱っていないという事ならば、楽天証券に口座開設すると良いですよ。

 

楽天証券は口コミでも評判が高いですし、QYLDも簡単に購入することができますよ。

 

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